10/3には関係する社会福祉法人と金沢区が主催する映画会に参加し「わたしのかあさん―天使の詩―」を観てきました。なかなか感動的でありながら、考えさせられる映画でした(注1)。会場の金沢区公民館講堂に定員200人、多分実際にはそれ以上が集まりました。
派手な映画ではありませんが、「障がい者を理解しましょう」という一方向の啓蒙映画でもなく、家族、親子、障がい者、偏見、福祉について静かに考えさせられる作品でした。特に、主人公高子の年齢を重ねてから見ると、子供の頃の「親を子どもの立場から「恥ずかしい存在」として評価していた時期」と年月を経るにつれて母親を見る目が変わり「親の人生そのものを理解できるようになった時期」への変化と戸惑いが、自然に表現されていました。この誰にもある戸惑いを理解しながらも、しかし障がい者と健常者の共生を声高に言うのではなく、当たり前のこととして社会・企業・コミュニティで受け入れ、定着させることの意味を、山田監督が、ご自身で障がい者の長女を育てた経験からも、訴えているようにも思えました。作中の小杉医師(高子の母親の主治医)が戸迷う高子に言う「障がい児としてこの世に生を受けるかどうかは「神の御業」なのであって、どうすることもできない。このことは、世間では、容易に理解し難いことなのでしょうが、自然に受け入れることが大事ではないか」というセリフからもうかがえるように思いました。
こういったことを含め、最近は高齢の当事者としても『「子供も、大人も、お年寄りも、障がいのある人も」共生する地域つくり』(注2)のことを考える機会も段々と増えてきました。
この日は、7,700歩コースでした。
(注1)映画 『わたしのかあさん ―天使の詩―』の概要とあらすじ
2024年3月30日に公開された日本映画です。監督は山田火砂子、主演は寺島しのぶと常盤貴子。児童福祉文化賞を受賞した菊地澄子の児童文学『わたしの母さん』が原作です。現代プロダクション提供。
あらすじ
主人公の山川高子は、現在は障がい者支援施設の園長として働いています。
しかし、子どもの頃の高子は、両親が知的障がい者であることを恥じていました。小学3年生の頃、母・清子が授業参観に来ることを嫌がり、参観のお知らせを隠してしまいます。ところが母はそれを見つけて学校へやって来ます。子どもたちの前で騒いだり、おどけたりする母を見て、高子は恥ずかしさと怒りを感じます。
やがて高子は、両親が知的障がい者であることを知り、大きなショックを受けます。ところが成長するにつれて、両親の一見「不器用」で「周囲と違う」行動の奥に、娘を愛する純粋な気持ちがあったことに気づいていきます。特に母・清子の、損得や世間体とは無縁の愛情が、高子の心を少しずつ変えていきます。
そして成人した高子は、両親への理解を深めるだけでなく、自ら福祉の道に進むことになります。
キャスト
母・清子を演じるのは寺島しのぶ、成長した娘の高子に常盤貴子。その他、難役の吃音の父を渡辺いっけい、清子の主治医に船越英一郎、その娘に安達祐実、近所の老人に山田邦子、養護学校の教員に東ちづる、さらに清子の兄に春風亭昇太、祖母に高島礼子 他の演技派キャストにて映画化されました。
(以上、映画公式HPから引用・編集)
・公式サイト
https://www.gendaipro.jp/mymom/?utm_source=chatgpt.com "映画「わたしのかあさん ―天使の詩―」公式サイト"
・予告編
https://cinemarine.co.jp/mymom/?utm_source=chatgpt.com
なお、横浜では2024年4月に横浜シネマリンで上映され(私もよく通うミニシアタですが見逃していました)、その後も横浜市内の関内ホールなどで上映会が行われていました。
(注2)『「子供も、大人も、お年寄りも、障がいのある人も」共生する地域づくり』は関係する社会福祉法人の運営コンセプトのひとつになっています。