2026年10月8日木曜日

仲秋の三渓園ーニシキヘビの「穴惑」ー

10/6には久々に三渓園の仲秋を訪ねました。
この時期の蛇については、「蛇 穴に入る 」とか「穴惑(あなまどい)」という言葉がありますが、今回たまたま遊園中にシマヘビが黒い大きな庭石の上を這っているのを見かけ、「穴惑」を生で現実に目の当たりにしたように思いました。見かけたのは80㎝程のニシキヘビで無毒の日本固有種とのこと。まさに冬眠に籠る穴を探しているような穴惑の様子で、昔の人はよく言ったものだと感心しました。
手持ちの角川俳句歳時記には以下の記述があります。

蛇は春先に穴から出て夏の間動き回り、秋になるとまた穴に入り冬眠します。その穴に入るのが彼岸の頃といわれますが、晩秋天気の良い日にはまだ姿を見せることがあります。それを、穴に入るのを迷っているとみて「穴惑」といいます。秋の季語としては、穴惑、蛇 穴に入る、秋の蛇、があります。

そこで、一句、

穴惑三渓園のヘビの影
首振りて穴に入る蛇聴秋閣

この日は、他にも園内中央にある大池に雁や鴨が渡ってくる直前の静かな睡蓮池の片隅で、水面の小枝に止まるカワセミを珍しく見かけ、季節の移り変わりを感じてきました。
この日は、9,000歩コースでした。


内苑の蓮華院近くの庭石に顔を出したニシキヘビ。緑の縦縞がみえます
冬眠で籠る穴を探しているのでしょうか。背景は臨春閣の内池です。

内苑の聴秋閣とススキ

孟宗竹はこの時期に緑の色を濃くします。竹の春(秋の季語)です。
竹は春には筍を育てているので黄葉し落ちる葉もあり竹の質も落ちるそうで、今頃に(新暦の9~11月)伐るのがよいとか。伐採時期の好機を旧暦で「木六  竹八」ということを、手入れ中の庭師さんに教えてもらいました。

大池の隣にある睡蓮池。写真中央の水面近くの小枝にカワセミが止まっています。わかりにくいですが。
写真中央にかすかに小枝に静止したカワセミが見えます。撮影中の同年配のバードウオッチャに聞いて所在をなんとか確認できました。マークアップなしでは到底認識できません。

内苑の月華殿から見た亭樹

内苑の聴秋閣とススキ

聴秋閣全景。大正11年(1922)に京都二条城から移築されました。徳川家光、春日局ゆかりの楼閣建築だそうです。

臨春閣とススキ。臨春閣は江戸初期(1649年)に紀州徳川家初代藩主頼宣が紀州川沿いに建てた数寄屋風書院造りの別荘として建てられたもので、大正6年にここに移築されています。

三渓園内苑全景。左から亭樹、聴秋閣、臨春閣です。

穂すすきと聴秋閣

三渓園外苑の大池と三重塔。渡ってきたばかりの鴨(か越年した鴨)がわずかに見られますが、これから毎年300羽の渡り鳥で賑わう直前の静かな大池です・。

0 件のコメント:

コメントを投稿

仲秋の三渓園ーニシキヘビの「穴惑」ー

10/6には久々に三渓園の仲秋を訪ねました。 この時期の蛇については、「蛇 穴に入る 」とか「穴惑(あなまどい)」という言葉がありますが、今回たまたま遊園中にシマヘビが黒い大きな庭石の上を這っているのを見かけ、「穴惑」を生で現実に目の当たりにしたように思いました。見かけたのは80...