12/5~7には、青森県東南部の八戸を訪ねました。かねてからいきたくて行けてない街のひとつです。鎌倉時代から続く奥州陸奥南部諸藩のルーツで東北地方ではなにかと話題になります。これまでにも当方の周りではなぜかここ出身の方が多く色々と話は聞いていましたが訪問はかなわずはじめての旅でした。
かつては千石船の良好な停泊地として栄えた文化の交流拠点であり、また水産加工での富を背景に独特の骨太な文化の残る街です。現在は、地域での製造業、LNGなどの産業集積地であり、水産業の拠点でもあります。
自身の体調のいいうちに、コロナ禍明けで旅行者が急増する前に、また厳しい雪が降る前にと、この時期いそぎ訪ねてみました。東京から新幹線はやぶさで3時間弱です。
訪問中には、港の朝市と近郊の卸売市場(「八食センター」といいます)をもたずねました。そこでみかけた、いま時の地の魚の写真をアップしてみます。これまでみてきた横浜や舞鶴などとはまた違う初冬の陸奥湊の漁の風景です。回るなかでもみるからに美味しそうな魚が多く、場内で試食はできるのですが、いくつも胃がないともたない感じでした。
写真のなかに多くは値札が写っていますが、掲載順に、蕪島(かぶしま)のウミネコ生息地にある蕪島神社、街中でよく見かけるイカのランタン(イカの水揚げが日本一だとか)、早朝の八戸港館鼻岸壁(たてはな)、三八城(八戸城)跡、明治期来の地元旧家泉山家の邸宅更上閣の冬支度(雪吊り)、みろく横丁(三日町と六日町をつなぐ横丁とのこと)、市場での助惣鱈(真鱈よりこれが多く出ていました)、小型のサメ(JR八戸線には「鮫駅」、町名に「鮫町」、近くの灯台名に「鮫角灯台」があります)、箱詰めの生鮭、旬の平蟹、カスベ(エイのヒレ)、姫貝、です。このほかにも、近海のカジカ、ドンコ、オイランカレイ、ナメタカレイ、ウツボ、クロソイ、小型のアンコウ丸一匹、油目(アイナメ)、穴子、大型のヤリイカ、活きたタコ(北海道のミズタコよりは小型のようです)、大型の鯖(「八戸前沖サバ」として地元ブランドとか)は多く見かけましたが、マグロ、ブリ、秋刀魚、ハタハタは稀でした。不漁か不人気か大都市に直送されるなど、別の物流ルートがあるのでしょうか。加工品では、ウニとアワビの潮汁を缶詰にした「いちご煮」がここの「味の加久の屋」の特産品とは知りませんでした。また、街中にある八戸酒造の地酒「八鶴」と「八仙」も飲みごたえがありました。
短い旅でしたが、積み残しをひとつ減らしたような気がしています。
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