2022年1月16日日曜日

ドキュメンタリ「ボストン市庁舎」とミニシアタ


新年早々1/10の散歩では、少々長い寄り道をしてしまいました。黄金町(中区若葉町)にある地元のミニシアタ「ジャックアンドベティ」で、このところ評判のドキュメンタリ映画「ボストン市庁舎」を、なかなか厳しいコロナ対策のもとでしたが、鑑賞してきました。都内では昨年11月から公開されていたようですがコロナ禍もあったのでしょうか横浜ではこの時期になったようです。久々にみる、途中休憩10分間を含め4時間50分という長編の力作でした。91歳になるワイズマン監督の故郷でもあるボストンの自治体サービスの(それぞれに結構重い)舞台裏10話程(警察、消防、病院、福祉、地元野球チーム、地元大学、出生・婚姻・死亡記録、マリファナ店営業許可、LGBTQ対応など)に飄々と入り込んでテンポよく問題提示してくれます。そして、観た者に「自治体における市民社会の多様性を、このようなシーンであなたならどこまで受け入れますか」を考えさせるような作品でした。終始、インタビュー、ナレーション・背景説明、追加音楽は一切なく(これまでの作品「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」などを通じたワイズマン監督の一貫した映像手法とのこと)、2018~19年トランプ政権下当時のウォルシュ市長、その市庁チーム、市民等関係者間の直接の対話だけで構成されていて、その現場に居合わせた、突然に飛び込んだような臨場感があります。
最近、ミニシアタでは、神保町にある老舗の岩波ホールが7月に閉店するという報道があり、コロナ禍の影響とはいえ寂しい限りです。一方で、このところ、地域のミニシアタが作品毎、映画館毎あるいはミニシアタの全国団体でクラウドファンディングを利用した資金集めに成功し元気を取り戻す動きがあるのは嬉しいことです。近くの伊勢佐木町には「横浜シネマリン」というもうひとつミニシアタがあります。ここも数年前に新装開店し、経営者や趣向を変えて再出発して、いまでは気になる作品を度々上映するようになりました。昨年末にはここで、地元の横浜中華街の歴史をたどるドキュメンタリ「華のスミカ」を観ることができ、たまたま当日舞台挨拶に来られた林監督に、作品中ある諺を引用された意図について直接に質問する機会もありました。興業の仕方も変わってきています。
補足ですが、以前に、スケッチの「街の顔」シリーズとして「ジャックアンドベティ」と「横浜シネマリン」の外観をスケッチしたことがありましたのでアップしてみます。
この日は、8840歩コースでした。


              ジャックアンドベティ

横浜シネマリン






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