2022年10月30日日曜日

深大寺と神代植物公園

 10/30には、東京調布市にある深大寺(じんだいじ)と隣接する神代植物公園(こちらも「じんだい」です)を訪ねました。京王線調布駅からバスで15分程のところにあります。武蔵野を南北に走る武蔵境通りと三鷹通りの間で、東西に走る中央道(甲州街道の北側)のちょっと北側になります。
深大寺は、社会人になって三鷹に出てきてから、関東で初めて出かけた寺で、今回は50数年ぶりになります。その時にも、参道周辺が祭りのように賑やかな寺だな、という印象でした。賑やかさは今も続いているようで、二八蕎麦や十割蕎麦の看板を出す「深大寺そば」の古風な蕎麦屋が並んで、丁度昼時でどこも行列ができていました。この日は週末の好天で、境内には、七五三詣りで何組もの晴れ姿の子供たちがはしゃぎ、またそれ以上に親たちも嬉しそうでした。
奈良時代733年から続くもとは水神を祀る寺で、武蔵野地域で、縁結び、厄除けへの信仰の中心として庶民に親しまれてきたそうです。当初は法相宗、平安時代からは天台宗の寺院とのこと。
深大寺の奥にある「深大寺門」でつながる隣の神代植物公園にも足を伸ばしました。ここは、東京都の運営する唯一の植物園だそうで、もともと東京の街路樹などを育てるための苗圃でしたが、戦後、神代緑地として公開され、昭和36年(1961年)に新装し開園したそうです。丁度10/4~10/30に「秋のバラフェスタ」が開催中で、この日が最終日でしたが、今年は天候の関係で日持ちがよく、翌日以降も当分延長するとアナウンスしていました。天候不順がこんなところにも影響しているのでしょうか。広々としたバラ園を一巡したところでも、まだまだ見頃期は続くように感じました。秋のバラは、小ぶりながら、色と香りそして日持ちが春のバラ以上だそうです。正門近くでは、早いもので菊花展も開催中でした。時期的には少し早めでしたが、愛好家の大変さとこの展示会への力の入れようが伝わってきました。菊の種類、育て方も多様で、いつものことながら日本の文化の奥深さを感じます。

この日は、16,000歩コースでした。このところ足腰は順調です。


少し色付いていました

深大寺そば屋さん

七五三詣り




神代植物公園深大寺門

色が独特です
もともとロスアンゼルス市から贈られた
種類が多いそうです




バラ園全景。奥は大温室
菊花展も始まっていました
「管物(くだもの)」という種類だそうです

2022年10月26日水曜日

小石川後楽園とカワセミ

 10/26には夕方から市ヶ谷で用があり、その前に、総武線市ヶ谷駅のひとつ手前の飯田橋駅で降りて、歩いて15分程のところにある小石川後楽園に立ち寄りました。この前を通ることは間々ありましたが、拝観するのは初めてです。ここは、江戸時代初期1629年に水戸徳川家の祖である頼房の中屋敷として造ったもので、二代藩主光圀が庭園を手がけ、儒学の教えと中国の風物、京都の景色、を取り入れて回遊式築山泉水庭園にしたそうです。水系は神田上水の支流を取り込んだとか。
先日訪ねた六義園は、和歌をテーマに、明るくて開放的な造りとは対照的に、ここは、同じ回遊式築山泉水庭園の大名庭園ながら、中国の古典をテーマに、木立ちも高くうっそうと茂り、重々しい雰囲気の庭園という感じがします。

この日は好天で結婚式後の写真撮影のカップルを2組見かけましたが、東京ドームのすぐ横にあるとは思えない、静けさでした。意外だったのは、園中央の大泉水の奥の方にはカワセミがいるようで、超望遠カメラで撮影中のバードウォッチャの方に声をかけると「さっき撮影したばかり」と撮れたてでご自慢の写真を見せてもらえました。ここにはカワセミ夫婦が木陰の奥に定住しているそうで慣れると見えるそうですが、当方には皆目見えませんでした。
この日は、13,300歩コースでした。

かつての後楽園の正門だった唐門が繊細で焼失し、
令和2年(2020年)に復元されました。写真右手では、
雪吊り(ゆきつり)でしょうか、冬支度のようでした
通天橋(京都東福寺の通天橋を模したとか)
蓮池も秋です

円月橋。ここのシンボルのひとつです

大泉水

白糸の滝


東門

2022年10月25日火曜日

綿の実

 6月に、ある先輩から、白い綿に包まれた綿の種をいただき、珍しいものですから庭先に植えたところ、3株とも育ち、10個の白い花が咲きました(黄色の花もあるようです)。そのいくつかは散り、6個の実をつけてきました。聞くとことでは、綿は1年草で、この実の中に種子を包むように白い綿ができているそうです。実がはじけると白い綿がみられるとのこと。
最近のオーガニックコットンの動きや温暖化で、日本での栽培も増えるかもしれません。
このところ寒い日が続いたことで、成長のペースが遅くなっているようですが、綿がなんとか見れることを楽しみにしているところです。

10月16日 綿の実です

10月16日
8月10日 綿花の蕾です
8月10日

7月8日
7月1日

2022年10月23日日曜日

横浜市こども植物園で「柿展」

 10/23には、久々の秋晴れの中、近くの横浜市こども植物園に、珍しい「柿展」をはじめて訪ねました。横浜市には動物園は3つありますが植物園はここだけとのこと。京浜急行井土ヶ谷駅からバスで15分程のところにあります。昭和54年に(1979年、この年は国際児童年で、園名にも因んでいます)、植物遺伝学の木原 均氏が京大退官後に木原植物学研究所を京都から横浜のこの地に移され、後年、その施設、資産を市が受け継いで、この植物園が開設されたそうです。園内は、薬草園、花木園、野草園、生垣園、バラ園、果物園などと広範です。柿も、当初の62種から今では92種130本に増え、全国から集められた多くの種類が見られます。展示研修館には、ここで収穫されたばかりの柿が展示されていて親しみが持てました。柿の木は、堅い材質の枝木の利用は勿論のこと葉から柿の実の皮(沢庵漬けの風味付けに利用される)やヘタ(しゃっくり止めの薬になる)まですべて活用される庶民的な生活木とのこと。生り年の木は、多くの実をつけたわわに垂れて、毎年ながら身近なエネルギーを感じます。

写真の中で、スプニール・ドゥ アンネ・フランクは、「アンネの日記」を書いたアンネ・フランクに捧げられたバラで、1960年にべルギーの園芸家デルフォルが、アンネの父親オットー・フランクとの約束で、生前バラ好きだったアンネの形見として(花名にもなっています)作出したそうです。日本には1970年にオットー・フランクから贈られ、「戦争のない平和な世界」を願ったアンネの思いとともに日本各地に広がったとのこと。ここ8か月続く今のウクライナ戦争とも通じるところがあります。

また、ここと隣接して、「英国大使館墓地」があります。横浜には、山手の外人墓地をはじめ、今も居留外国人の墓地エリアが多く残っていますが、開港以来の歴史を思わせます。
このような柿展は、私のような柿好きにとっては、嬉しくなる企画でした。
この日は、9,800歩コースでした。



スプニール・ドゥ アンネ・フランク
花色が咲き進むにつれて変化する性質があり、蕾の時は
赤色、開花するとオレンジ色、さらに黄色がかった
黄金色に、やがて花弁の先からサーモンピンクに、
さらに濃くなり赤色に近くなるそうです。
この写真でも色相は違いますが一株の花々です。



琉球朝顔はまだ咲いています



熱帯性スイレン

鈴なりです
もうホトトギスの季節です




2022年10月14日金曜日

六義園

 10/9には、山手線駒込駅のすぐ北側の旧古河庭園を訪ねた折、帰路、駒込駅南側すぐの六義園(りくぎえん)に立ち寄りました。ここは、五代将軍徳川綱吉の頃の1702年(元禄15年)に、その信任が厚がった柳沢吉保が和歌の趣味を基調にして築園し、当時造られた大名庭園のなかでも代表的なものだそうです。明治期には、三菱の創業者岩崎弥太郎の別邸となり、その後、当時の東京市に寄付されたとか。中央の大泉水を一巡しても、見所の多さ、開放感とともに庭の造りに重量を感じる庭園です。
以前には、ここの近くのビルで、3年間ほど、顧客との定期的な打合わせが続いたことがあり、終了後のひと休みにここによく立ち寄ったことを思い出します。


田鶴橋

妹山・背山
大泉水

中央の小島は蓬莱島


春にはこの枝垂れ桜が話題になります

2022年10月12日水曜日

巾着田曼殊沙華公園

 先日9/22には、たまたま練馬で用があり、帰路、下り坂の天候でしたが、西武池袋線の先に足を伸ばして、飯能(はんのう)の2駅先の高麗駅(こま;埼玉県日高市)で下車、歩いて30分程の巾着田曼殊沙華公園を訪ねました。関東では評判の彼岸花の群生地です。高麗川が湾曲して巾着袋のような丸い区域を作り、そこに上流の山や田から彼岸花の球根が流れ着いたとされています。丁度、9/17~10/2の「巾着田曼殊沙華まつり」(きんちゃくだ)が開催中でした。咲き頃としてはやや早い時期でしたが、その群生ぶりにはいささか圧倒されます。背景の高麗川との組み合わせも見物です。途中で雨が降りはじめ早々に切り上げて帰路につきました。
以前、ここには、知人が、畑で蕎麦を育てそれを使った手打ち蕎麦屋をこの地域で始めると聞いて、開業祝に駆け付けたことがあり、帰りの電車で思い出していました。
この日は、少々長い寄り道をし、15,000歩コースでした。











三叉橋 「三吉橋」

 6/10には、関係する産業用ドローンのユーザー団体の定時総会が新富町の銀座ブロッサム中央会館であり、午後から出掛けました。 ここには団体の事務所も近くにあることから、これまで何度も通ってきましたが、中央区役所と銀座ブロッサムの間にある妙に幅広い陸橋「三吉橋」(みよし)に少々違和...