10/23には、久々の秋晴れの中、近くの横浜市こども植物園に、珍しい「柿展」をはじめて訪ねました。横浜市には動物園は3つありますが植物園はここだけとのこと。京浜急行井土ヶ谷駅からバスで15分程のところにあります。昭和54年に(1979年、この年は国際児童年で、園名にも因んでいます)、植物遺伝学の木原 均氏が京大退官後に木原植物学研究所を京都から横浜のこの地に移され、後年、その施設、資産を市が受け継いで、この植物園が開設されたそうです。園内は、薬草園、花木園、野草園、生垣園、バラ園、果物園などと広範です。柿も、当初の62種から今では92種130本に増え、全国から集められた多くの種類が見られます。展示研修館には、ここで収穫されたばかりの柿が展示されていて親しみが持てました。柿の木は、堅い材質の枝木の利用は勿論のこと葉から柿の実の皮(沢庵漬けの風味付けに利用される)やヘタ(しゃっくり止めの薬になる)まですべて活用される庶民的な生活木とのこと。生り年の木は、多くの実をつけたわわに垂れて、毎年ながら身近なエネルギーを感じます。
写真の中で、スプニール・ドゥ アンネ・フランクは、「アンネの日記」を書いたアンネ・フランクに捧げられたバラで、1960年にべルギーの園芸家デルフォルが、アンネの父親オットー・フランクとの約束で、生前バラ好きだったアンネの形見として(花名にもなっています)作出したそうです。日本には1970年にオットー・フランクから贈られ、「戦争のない平和な世界」を願ったアンネの思いとともに日本各地に広がったとのこと。ここ8か月続く今のウクライナ戦争とも通じるところがあります。
また、ここと隣接して、「英国大使館墓地」があります。横浜には、山手の外人墓地をはじめ、今も居留外国人の墓地エリアが多く残っていますが、開港以来の歴史を思わせます。
このような柿展は、私のような柿好きにとっては、嬉しくなる企画でした。
この日は、9,800歩コースでした。
花色が咲き進むにつれて変化する性質があり、蕾の時は
赤色、開花するとオレンジ色、さらに黄色がかった
黄金色に、やがて花弁の先からサーモンピンクに、
さらに濃くなり赤色に近くなるそうです。
この写真でも色相は違いますが一株の花々です。
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