2024年8月8日木曜日

「変化朝顔」とオクラに瓢箪ー夏の風物からー

 8/7には、今年の変化朝顔の様子を見に、近くの本郷ふじやま公園の古民家を訪ねました。
変化朝顔は、突然変異によりアサガオとは思えないような奇抜な姿(花と葉)に変化した朝顔をいい、変化咲き朝顔ともいわれます。葉が尖ったり、縮れたり、花が割れたりする一風変わった色や形に変化します。
変化朝顔の栽培は、約200年前の江戸時代後半に大きく発展し、その後、数度の大流行を経て今日に至りますが、今は下火の時期とのこと。 江戸時代、植木鉢の普及に伴い庭を持たない庶民も園芸を楽しむようになったようです。江戸中期の世相の余裕を感じさせる、なかなか風流で優雅な楽しみです。
ふじやま公園でも、変化朝顔に興味を持った、この公園の管理ボランティアの木村さんが園内の古民家の庭で十数年前に栽培を始められたそうです。たまたまこの日も木村さん(87歳ですが至極お元気でした)が作業中で、小一時間の個人授業でいろいろと教えていただきました。耳学問だけはつきます。
今年は、春が高温だったことと交配上の端境期で変化のバリエーションが小さいそうです。毎年600株を植えられ、そこから、双葉に次いで出始めた本葉に変化が見られる150株ほどを選んで、更に選定していくそうです。変化は、花だけでなく葉の変化も楽しむそうで、これまでに数百種類の変化朝顔を育てられたそうです。花は午前中の数時間だけ咲くそうで、一期一会でその姿形はその時間でしか観れないとのこと。変化朝顔は突然変異でできているので、種類によっては種子ができないものもあるとか。九州大学で長く研究されているようです。日英語併記の解説本や自分で育てた種類の写真を使って多くを教わってきました。といっても、突然変異した生き物の栽培であり、規則性がみられず今でもわからないことが多く手探りを繰り返しているそうです。株ごとの生長や変化を日誌ノートに綿密に綴っておられ、ここまでくると親が心配する子供みたいな存在だそうです。多くの子達が心配で年取る暇がないと言われていました。
公園内の畑では、丁度オクラが結実し始めており、花の咲き方から、収穫直前まで、初めてでしたが、見ることができました。
この日の古民家では、園内で収穫した梅干しの瓶詰の日だそうで、沢山の主婦の方で賑やかでした。
その帰路には、鎌倉街道沿いの関の下近くに瓢箪の棚が毎年作られ、今年も数個の瓢箪が緑からやや黄色に色付いてきていました。これも夏の風物です。と言っても、もう立秋ですから。
この日は、7,800歩コースでした。


花も葉もいつも見る朝顔とは全く違って
います。そこを楽しむそうです。

木村さん自慢の作品とのこと。過去の自撮りの
写真で見せていただきました。

今年の作品から

変化朝顔栽培のバイブルのような本だそう
です。変化朝顔の花の種類が掲載されて
います。

葉もちじれて変化しています。

日英併記で丁寧に書かれています。栽培の
バイブルだそうです。

古民家「旧小岩井家住宅」。手前の長屋門
から。ミストシャワが涼しそうです。母屋の
裏庭で変化朝顔が栽培されています。
オクラの花が咲き実をつけ
はじめていました。
美味しそうな丸々としたオクラの実が
順調に育っています。

鎌倉街道沿いの関の下にある
「休み処」の瓢箪です。

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