2022年2月25日金曜日

散歩で立ち寄る魚屋さん

 

散歩の途中で、よく立ち寄る魚屋がいくつかあります。いずれも、一般に流通している魚種(大衆魚というそうです)のほかに、鮮度の維持や消費者の好み(下処理が難しい、食べにくい、など)から、水揚げした地元、地域でしか利用されていない魚種(未利用魚というそうです)が、流通の進歩や魚屋の仕入れ方針などにより、店頭に並ぶ店です。いつもの散歩道では、大船、戸塚、新杉田界隈にある魚広、鈴木水産、辰幸、横浜南部市場、などです。
そこで、地元(横浜)では珍しい魚を見かけると、ついつい衝動買いしてしまい、写真やスケッチにした後で、しっかりと味わうことにしています。
今年の冬場で見かけた魚では、北海道のげんげ(幻魚)、岩手のどんこ(鈍子)、鹿児島のカイワリ(貝割)がありました。
げんげは、北日本近海で獲れる深海魚で、富山の丸干しは真っ黒な珍味で、つまみとして見かけることがあります。この干物では20㎝サイズのが多いようですが、これは30㎝ほどの北海道産の大物で、当地で生ものをみるのは珍しく、早速、鍋物で味わいました。
どんこは、東北地方の太平洋側でポピュラーな深海魚ですが、この辺りで店頭に並ぶのは稀です。海中での体表のヌメリが特徴ですが、店長曰く「上品な味」とのこと。肝とともに煮物で味わい納得しました。
カイワリは、関東以南の近海でとれるスズキ目アジ科の美味な魚ですが、漁獲量は少なく、横浜の店頭で見かけることは稀です(沖釣りではたまに釣れるとか)。味は鯵に比べて濃厚で、塩焼きでじっくりと味わいました。
大衆魚の国内漁獲量が減っているなか、未利用魚の活用を、生産者、流通者、魚店とともに、消費者も魚食範囲を広げることによって、進める必要がありそうです。最近の大衆魚の小型化は、将来の漁獲の先取りであり、魚好きとしては大いに気になるところです。
また、先月1/24、大船駅前で1960年創業の老舗魚店 魚広が類焼で火災にあいました。早い復活を願うばかりです。

                    げんげ

どんこ

カイワリ


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