11/1には、久々に、近くの横浜市南部市場で「市場deシネマ」(いちばでシネマ)に参加してきました。上映作品は今話題の「ガザー素顔の日常ー」でした。市場deシネマは、南部市場水産棟で魚の卸売店を経営されている社長さん(60歳台の方です)が主宰されているプライベートな映画会で、もともと食品を扱う市場ならではの「食材の倫理的消費」をテーマに、市場事務棟の一角や最近できた共通棟(Nanbu Base)を活用して時々に社会課題を扱い話題になるドキュメンタリ映画の上映が、ここ15年くらい、コロナ禍で数年の休止期間はありましたが、年に数回ペースで長年企画されてきました。私は、始まったころに南部市場に家族で買い物に来た時にこの企画を知り、それ以降、ほぼ皆勤で参加してきています。参加者は10~30人程で、半分は毎回顔なじみといったこじんまりした上映会です。
この上映会の特徴は、上映が終わった後に「感想シェアタイム」をとり、参加者全員が一言ずつ感想を述べあうことです。それぞれ作品の捉え方が異なることがわかり、作品を複眼で見て記憶にとどめることができます。
今回の上映作品は、2019年のドキュメンタリで、2008~09,2014年のイスラエル軍による大規模な攻撃とその後のガザの日常を対比して映像化しています。昨今のガザを実効支配するハマスによるイスラエル攻撃に始まる紛争を機に、急に注目された映画です。アイルランド人の監督によるカナダ・ドイツ企業の合作で、博多のユナイテッドピープル社が配給しています。
ガザ市民の「ただ普通の日常を求めるだけだ」、「(兵士になってイスラエル兵と戦いたいという気持ちとともに)憎しみの連鎖を断ち切るのは、両者の日常を取り戻したい熱意と対話しかない」といった葛藤する若者からのメッセージが映像で繰り返し表現され、心が痛みます。根深い宗教問題と二次大戦直後の西側の安易な領土分割案の絡み合いは簡単には終わらず、暫定解・中間解を繰り返して着地を探っていくしかないようにあらためて思いました。
この日は、撮影会の前後に、磯子区並木地区の埋立地にある広い南部市場場内とそのすぐ近くに最近できたアウトレットモール「三井アウトレットパーク 横浜ベイサイド」を好天の中ゆっくりと散策して、帰宅してみると11,500歩コースでした。
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