1/18には、新年早々の「市場deシネマ」の映画会に参加してきました。
この映画会は、40年ほど前から続く、近くの横浜南部市場(10年前に市営の中央卸売市場から民営の地方卸売市場に変わっています)の共有施設で開催される自主上映会です。始めは年に数回でしたが最近は年に5〜6回と開催ペースが上がってきました。館長さんも本業ではここの魚の卸売店の経営をされているきさくな方です。主に、環境に配慮、倫理に配慮した食材供給、消費などを扱うことが多いのですが、最近では、人権論、幸福論、時事問題を含め幅が広がっています。United Peapleの配給作がメインです。
今回の上映作品は「RADICAL LOVE~サティシュ・クマール巡礼の旅」というブラジルの2024年の作品でした。「人間は、観光客の立場ではなく、巡礼者として生きるべきだ。また、消費者としてだけではなく、生産にも寄与するアーティストとして行動すべき」という主旨で、自らの体験と今のディープエコロジストとしての実践活動を語るドキュメンタリーでした。なかなか考えさせられる映画で、他でも結構自主的に上映されているようです。
この会は、映画を鑑終わってから、「感想シェア」という時間があり、参加者が自己紹介と感想を述べます。私からは、個人と自然が対峙するものという(植物の種子がその象徴とか)、インド人流の生き方の一端を見た気がした、と話しました。死生観でも、クマールの母親は、体力の限界から死期を自ら悟って断食に入り、見舞いに来た客人と静かに会って別れを告げ、30日で亡くなったそうです。
この日は、6,600歩コースでした。
(参考)紹介記事から
SDGsドキュメンタリー映画上映会 ラディカル・ラブ~サティシュ・クマール巡礼の旅~
サティシュ・クマールは9歳の時にジャイナ教の修行僧となり、18歳の時に還俗。ガンジーの非暴力と自立の思想に共鳴し、現代の代表的な思想家、平和活動家、教育者、エコロジストとして70年近くにわたって世界中に影響を与え続けている。冷戦の最中には、核兵器廃絶を訴え平和のためにインドからアメリカのワシントンまで2年半をかけ8,000マイル(約1万2,872km)の平和巡礼を行ったことで知られる。
本作では、これまでのサティシュ『巡礼の旅』を振り返り、サティシュが先人や母、妻との暮らしから学んだ自身の根底にあるものを再確認する。
1973年からイギリスに定住。1991年に設立した、自然から学びホリスティックな教育を目指す先駆的な教育機関シューマッハ・カレッジでは自らも料理し世界各国から集う人々と食事を共にし語り合う。故郷のインドでは、著名な環境活動家であり盟友のヴァンダナ・シヴァと共同設立した生物多様性や種子の保全、有機農業を推進するナヴダーニャの哲学講義で平和を説く。
愛のエネルギーに満ち溢れ、力強い言葉とあたたかいまなざしで、現在も愛と平和のメッセージを伝え続けている。(2024年ブラジル製作 81分)
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