2025年1月4日土曜日

金沢八景 瀬戸神社参拝

 1/3には、午後が好天と聞き、隣の横浜市金沢区の海岸沿いにあり、初詣でも賑わう瀬戸神社を参拝してきました。この時期に訪ねるのは初めてでした。
京浜急行金沢八景駅から歩いて5分の便利なところにあります。正月3日でも、鳥居下から並んで参拝するまでに小1時間かかりました。並んだお陰で境内をしっかり観察することになり、地元大船で生まれた早咲きの桜「玉縄桜」や多くの種類のヤマアジサイが植えられていることを知った次第です。
瀬戸神社略縁起によると、いま瀬戸神社のすぐ横を流れる宮川にかかる瀬戸橋より陸側(泥亀町から釜利谷東一帯)は、平潟湾に繋がる大きな入江だったそうです(今は埋立地となっています)。当時、平潟湾と入江とは今日の瀬戸橋の位置に狭い水路状の海峡で繋がっていました。この小さな海峡(「狭い水路」の意味から「せと(瀬戸)」と呼ばれたとか。この意味では、鳴門海峡の「瀬戸大橋」は頷けます)は、潮の干満の度に内海の海水が渦を巻いて出入りする「せと」でした。古代の人は水流の険しい「せと」を罪穢れを流し去ってしまう清らかで神聖な場所として、豊かな幸をもたらしてくれる神々をここに祀ったとのこと。
後の鎌倉期には、頼朝が伊豆での挙兵に当たってご利益を蒙った伊豆三島明神の分霊を、この「せと」の聖地に祀り、篤く信仰したことが、今の瀬戸神社の礎となったそうです。

2021年10月、コロナ禍が収まり始めた頃にここを訪ねた時の記事を、当ブログの下記にアップしていました。


瀬戸神社前の平潟湾。左奥は野島です。
この辺りは江戸後期に広重により浮世絵
にも描かれました。下記の(参考1)参照。

平潟湾。左は琵琶島。北条政子が寄進した
琵琶島神社があります。右の高架は市営
無人モノレールの横浜シーサイドライン。

瀬戸神社鳥居から

瀬戸神社本殿


本殿

瀬戸神社全景。国道16号線から。

金沢八景 平潟落雁
(参考1)金沢八景 平潟落雁(歌川広重(初代)画)
江戸後期には平潟湾で潮干狩りが行われていた
ようです。浮世絵になるとなかなか風流です。

(参考2)「武州 金沢八景」 選定の由来もユニークです。
江戸初期に中国から招聘された僧の故郷杭州の
風景からの着想だそうです。

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