9/18の万博訪問の続編です。大屋根リングの昼間の様子から写真をピックアップしてみました。
白木の建物は、西洋や中国では、その寿命の短さや簡素なイメージなどから一般的には使用されることは少ないと聞きます。日本では、木にも神が宿るという崇敬の念から好まれ、神殿から建物、家具から生活用品、さらに棺桶までに広く使われます。今回の万博のシンボルタワーに白木を使うことには異論もあったかとは思いますが、結果的には日本独自の白木文化の十分な発信になったように思いました。先のオリンピックでの国立競技場に次いで、白木でここまでの建築物ができる、しかも半年という短い期間のデモにはピッタシだったのではないでしょうか。
最近の報道でこのリングの東北側200m部分が保存され市立公園になるそうです。建物に収容するのでしょうか、何らかの保存の工夫をして万博2025の記念物として、万博1970での「太陽の塔」のように長く残ってほしいと思います。精巧なミニチュアを残すのも一案と思います。
先の大阪万博は1970年春から秋でした。実はこの年は私の社会人になった年で入社研修後にまとまって千里の万博会場に来て、先を予測して精一杯盛った内外の展示を見て刺激を受けた記憶があります。あれから55年経ち、世相もテーマも多くく変わり(注)、また、私の年齢のせいもあってか盛り方がやや少なく感じるところはありますがそれは新鮮さに鈍感になった老年のひがみとして、今回の展示の中にはいまの若い世代から見れば斬新に映ることも多々あるように思いました。今回のこのような世界的な企画、展示から今の若い世代が何かを感じてくれれば、と願いながら、忙しい一日でしたが、帰路につきました。
最後に一句、
鳥の目の大屋根リング秋の空
秋空や杉の香運ぶ大リング
日本での次の国際イベントは、2027年3~9月に横浜市瀬谷区・旭区で行われ「GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)」だそうです。
ガンダム館。実物大のガンダムだそうです。
高さ12mの回廊 スカイウォークには一部に
芝生も植えられています。
ミャクミャク。6目の赤い顔のリングは細胞を
表しているそうです。
左手前がウォータプラザ。リング建設で造った
円弧上の入江です。手前はスカイウォークの
南端です。淡水、汽水か海水かは不明です。
水上の光や炎のショーが行われます。会場で多く見かけた竹のベンチ。背中の高い
竹は「すだれ」のような日除けでしょうか。
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