5/5には、金沢区野島(のじま)にある旧伊藤博文金沢別邸に出かけ、5/6まで開催中の「端午の節句飾り」を観てきました。ここは、かつて金沢八景のひとつ「野島夕照」として景勝地だった野島の一角の海辺にあり、京急金沢八景駅からモノレールの横浜シーサイドラインで1つ目の野島公園駅から10分程のところにあります。
いまでは、真ん前には八景島の水族館 シーパラダイスの遊園施設や工場が見え、近辺では新交通システムが走り、すぐ近くには人工砂浜「海の公園」が造られ、野島にBBQ施設ができたり、と景色は当時とは一変していますが、こういった記念物・遺構を通してなんとかかつての面影を偲ぶことはできます。ここをこの時期に訪ねるのは初めてでした。
この日は丁度アヤメの咲き頃で、庭に咲き屋敷内にもさりげなく飾られていたこと、そして、海辺とこの時期の新緑と端午の節句飾りの爽やかなコラボ、が印象的でした。
この日は、14,500歩コースでした。
ここには2022年1月に正月飾りを訪ねていました。当ブログに下記の記事をアップしています。ここの年間スケジュールでは2~3月には雛飾りも企画されているようで、またその頃にも再訪したいと思います。
明治中期の正月風景
アヤメと武者人形
客間棟から八景島と東京湾が望めます。
博文公が来邸するときには船が使われ、燈篭の
灯りを目印にしていたとか。神社などでみる
石の玉垣で仕切られているのも、簡素ながらも
なにか特別な造りだったようです。ここには当時、
天皇、皇太子や皇族方も来られたそうですから。玄関先のアヤメも丁度咲き頃でした。
居間棟夕照の間。滞在中の書斎だったとか。
貝合わせも風流です。
左から居間棟、客間棟、台所棟。明治31年
(1898)に建てられ、平成21年(2009)に
修復されています。
アヤメと円卓と人形がよく合います。
新緑と端午の節句飾り

金沢別邸の全景。左奥の山は野島です。
金沢別邸の全景。左奥の山は野島です。
(注)明治憲法起草の地
明治維新の後、憲法を定めて立憲政治を行うために、明治20年6月頃から伊藤博文、金子堅太郎、伊東巳代治、井上毅らが、機密を守るために都をはなれて金沢八景野島の東屋旅館に集まり、草案を練ったそうです。その後、伊藤博文の使用した別荘は、思い入れもあってか、明治31年にその跡地に建てられ、いまも野島公園の中に保存されています。
そうして完成した憲法が、明治22年に発布された大日本帝国憲法(明治憲法)です。
(旧伊藤博文金沢別邸HPなどから引用・編集)
(旧伊藤博文金沢別邸HPなどから引用・編集)
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