今年は5月10日頃に庭先に種子を植えた棉(わた)の木が、5月末には芽を出し双葉の形をしてきました。昨年収獲した綿花を1昼夜温水につけて綿から取り出した種子を使います。
発芽率は1〜2割で限られた種子しか芽吹きません。ようやく双葉になればなったでだんご虫でしょうか若葉を侵食します。幾つかはこれで枯れていきます。なかなか厳しい生存競争です。言わば双葉にとっては「いくさ場」のなか、露地植えで3株、鉢植えで5株が今のところなんとか残ってくれています。
食べられて葉の1/3~2/3が欠けた最初の双葉の状態から、次第に、つやつやとした濃いい緑の新しい双葉が出てきました。葉っぱがやや厚手で虫に侵食されにくいようにも見えます。環境、状況に合わせているのでしょうか。去年のように、虫にも負けず、大きく丈夫に育ってほしいと思うばかりです。実は、去年は育つ途中で幹が折れ骨接ぎをしながらもよく育ち豊作でした。(注)
そこで、一句、
棉蒔や欠けた双葉のいくさ時
先日の句会では、芳しい選句はいただけませんでした。
俳句を作り始めて知りましたが、棉や綿に関する季語が多くあります。日本人の日常の生活との関りが季節を通じて多かったようです。また、棉の木を表す時は「棉」を、また、綿花を表す時は「綿」を使い、字体を分けています。
棉蒔 夏5月
棉の花 夏7月
棉摘、棉取、草棉(わた) 秋10月
綿帽子 綿 綿子 綿打 冬12月
綿雪 冬1月
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