2023年2月28日火曜日

宝生流淑宝会春季大会

ここ26年間能楽に打ち込んでこられた、 以前お世話になった先輩が、水道橋駅前にある宝生能楽堂で2/26に行われた淑宝会春季大会に出演されるとのことで、久々に本格的な能楽を鑑賞してきました。
この大会で毎回ひとつ演じられる能の演目は「鵜飼」でした。この能は、山梨県の石和川(いさわ)で禁漁の罪を犯したために殺された漁師の悲劇と、その鵜飼の業の見事さ、そして法華経による救済を描くものですが、前半の鵜飼の漁師の霊を演じる翁の演技(前シテ)と後半に生前の功徳から無事成仏を遂げたと告げる閻魔大王のダイナミックな演技(後シテ)が対照的でした。仏教の因縁を具体的に示す民話のように思えました。それが能という形式に凝縮して収められ人々に受け入れられて、これまで繰り返し継承されてきた重みをあらためて感じます。
また、先輩は仕舞「敦盛」のキリを演じられました。淑宝会は、主宰される方の年齢から今回で解散となり、ここで一区切りをつけられるとのことで、これまでの思いを込めた演技を感じました。
この能楽堂もこれ以降リニューアルされるということで、これまで20回ほどは通っていましたが、しばらくここでの鑑賞は難しそうです。再開を待ちたいと思います。
この日は、8,800歩コースでした。


前半に鵜飼の霊を演じる翁
後半の閻魔大王

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