10/15には、横須賀で「よこすか開国花火大会」が企画されており、1万発規模だそうで、今年最初で最後の花火大会と思い、すっかり秋めいた雨上りの天気でしたが、午後にカメラを抱えて出かけました。
ところが、最寄りの京急県立大学前駅に着くと、主催する横須賀観光協会の係の人が、「天気は急速に快方に向かっていますが、強風・波浪注意報が解除にならなかったために、開催の条件が満たされず、開催が期待されている中、残念ですが中止することにしました」とアナウンスしているのに、驚きました。この日は、午前中は小雨でしたが、午後からは、急に回復し陽が差すような晴れ間も見られたため、余り疑うことなく、久々の花火撮影の準備を済ませて出かけていました。会場の「うみかぜ広場」での連絡では、15時時点で強風・波浪注意報が解除されていることが開催の条件の一つだったようで、回復する天気の中で苦渋の判断を15時30分にして、公表した、との説明が繰り返されていました。多くの出店、屋台もすでに営業中で、見物客の席取りのシートも多数おかれ、見物客も開催を当て込んでかなり集まっていましたので、誠に冷静な、安全サイドの判断をされたなと思いました。15時から15時半までの間に、開催事務局で行われた、この局面での中止の判断に至る激論の様子が浮かぶようで、残念ではありましたが、納得した次第です。花火師たちは沖の船上で作業することになり、高波や強風による事故などを考慮したことでしょう。中止に伴い、一万発の花火の処理・再利用・(保険によるのでしょうか)営業業者への補償、など思いつくだけでも多くの問題が予想され大変な後処理が想像されます。それにしても、微妙な状況判断でしたので、いち観客としては、このような明らかな天気の回復基調の時には開催時刻の17時45分での予測情報やをなんとか使えなかったのか、この近隣地域限定のローカルな予報情報は使えなかったのか、などと勝手に思いながら、公園を散策後、帰宅しました。
帰路、最近、この地区には、保健福祉大学、ホームセンタ、ショッピングモール、マンション街、新駅などができて、特段に何もなかった20年前とは大きく変わっているのに驚きました。横須賀市の賑わいが、これまでの、歩行者中心の横須賀中央駅周辺から、車で出かける若い世代の家族連れを中心に、こちらに移っていくように感じました。
とまれ、会場のうみかぜ公園には、明治〜大正期に造られた海堡(かいほ)の史跡が保存されています。首都防衛のために、東京湾の最短距離区間である千葉富津―神奈川観音崎間に、自然島の猿島に加えて3つ海堡(人工島の要塞・砲台(Sea Fort))が造られました(日本にはこの3つしか海堡はないそうです)。そのうちのひとつ第三海堡は完成後間もなく関東大震災で倒壊し、海底に沈んだ施設の一部(兵舎)が平成になってから23mの海底から引き上げられて、ここに当時の海洋土木技術の史跡として陳列・保存されました。
この日は、8,500歩コースでした。
観客席の席取りシートの多さが残念さ
を示していました。
みまわれて倒壊し、海底に沈んでいたところ
2000〜2007年に航行の安全性から解体され
引き上げられたそうです。結果的には、短命で
不運な要塞だったようです。
相当な難工事だったそうです。陸軍から依頼を請けて
いまの大成建設さんが担当されたとか。
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