12/9には、築地本願寺(浄土真宗本願寺派)のブディストホールで「三橋貴風尺八空間曼陀羅 竹林奇譚」を聴いてきました。
鎌倉期の普化宗尺八本曲の演奏会ですが、今回は古典曲「虚空」とともに昭和・平成時代に諸井誠によって作曲された「現代本曲」2曲「竹林奇譚」、「竹嶺五章」がメインの意欲的な演奏会でした。三橋先生によると、現代本曲の演奏は「将来の古典本曲作り」だそうです。また、出演も三橋先生個人だけではなく、育てられた貴風会門人の9人も参加されています。さらに、「竹林奇譚」では、奏者5人で、尺八サイズによって違う8種類(注)に竹片や高さ10〜20cmの竹の小筒をこすり合わせて演奏する「鳴子」(なるこ,下はイメージ図です)を加え、9種類の楽器を使いこなし、奏者も舞台と会場の四隅で演奏する、立体的で幻想的なな尺八・鳴子の協奏でした。まさに「空間曼陀羅」の世界です。新しい尺八への挑戦に感動しました。
帰りには、貴風会OB仲間で近くの築地玉寿司に久々に立ち寄り旧交を暖めたあと、余韻を収めつつ帰宅しました。
私は40年程前に、社宅近くの磯子区杉田にあった三橋先生の個人教室に通っていましたが、いまは貴風会のOB会メンバです。三橋先生は私より二つ下で、当時私には、遠くまで高音、低音ともによく響く遠音(とおね)の効いた若手演奏家でした。2011年には紫綬褒章、2020年には旭日小綬賞を受賞されています。
この日は、6,200歩コースでした。
(注)尺八には、その長さに応じて、2尺7寸管、2尺4寸管、2尺1寸管、1尺8寸管、1尺7寸管、1尺6寸管、1尺3寸管、1尺1寸管(凡笛)の8種類があります。CD作成では先生ひとりで8種類の尺八パートと鳴子パートを9回にわけて多重録音されたそうです。
「竹林奇譚」演奏をCDにされていました。
尺八8種類、鳴子1種類で9回演奏した
多重録音版とのこと。また、特別に
高品質な20ビットコーディング
だそうです。私が会場で購入した
のがに国内最終在庫の品だった
そうです。
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