2025年4月10日木曜日

初めてのトルコ旅行 その9 ーシルケジ駅と映画「オリエント急行殺人事件」

4/6には、NHK BSで英国映画「オリエント急行殺人事件」が放送されました。1974年版で(最近では2017年のリメイク版もあります)、昭和世代にはかつて観た懐かしさもあって楽しめました。被害者の米国実業家(実はマフィアのボス)役のリチャード・ウィドマークが西部劇以外に出演した映画として、また国際性のある配役による、意外で巧妙な事件シナリオとして、当時話題になった記憶があります。
物語の出発点として映画の始めに出てくるオリエント急行のアジア側ターミナルのシルケジ駅(Sirkeci)が目に留まりました。当時の駅舎の様子や周辺の市街地の様子を映像で見ながら、先月にそこを訪ねたときの光景を思い出しました。イスタンブールの旧市街、トプカプ宮殿の西隣、金角湾をまたいで新市街と結ぶガラタ橋の南側麓近くにあるトルコ風で堂々とした駅舎でした。
この3月中旬にトルコを訪問し、最後にイスタンブールに着いた日に、いまのシルケジ駅を訪ね、駅舎内のレストランで昼食をとりました。
もともとオリエント急行は、パリとイスタンブールを結んでヨーロッパを横断する長距離夜行列車でした。 1883年に運行を開始し、豪華な内装と一流のサービスで「動く宮殿」とも称されるほどだったそうです。その後一時は廃止されましたが、観光列車として復元され、今では、ロンドンとベニスを結んで運行されているとか。
現在のシルケジ駅には、当時の豪華列車のイメージはうかがえませんが、タイル造りの駅舎の一部が保存されていて、いまは国内鉄道や市内の地下鉄メトロの駅として使われていました。駅舎内の一部はレストランとしても活用されています。欧州では、旧市庁舎、古城などをレストランとして再利用しますが、その流れなのでしょうか。日本でももっと増やしてもよい利活用法かもしれません。因みに、地元でも旧横浜市役所庁舎はホテルとして活用されると報じられています。


シルケジ駅ホームです。
ターミナル標識
向いのホームには国内鉄道車両が見えます。
オリエント急行の始点でもありました。

当時の文字銘盤などが残されています。
このすぐ奥がレストランでした。

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