2024年7月14日日曜日

西の比叡山「書寫山圓教寺」


姫路城の北側20Kmほどの山中の広大な敷地に書寫山圓教寺(しょしゃざん えんぎょうじ)があり、7/11には半日かけて参拝してきました。
966年に創設された密教の天台宗の古刹で、山中深くに多くの伽藍が点在する大寺院であることから「西の比叡山」といわれ、西国三十三か所霊場巡礼の27番目の札所でもあるそうです。
姫路駅から神姫バス(しんき)で30分、ロープウェイで高度250mまで5分で登り、山上駅から25分程さらに歩いたところに仁王門があり、ようやく広い圓教寺境内が始まります。
京都の清水寺の舞台ように、斜面を見下ろす長い廊下をもつ魔尼殿(まにでん)、トム・クルーズと渡辺謙が共演した映画「ラストサムライ」のロケ舞台となった、幅広い廊下をもつ常行堂(通常は写経の体験場所になっています)、開山された性空上人を祀り、開山以来毎日儀式が続いている開山堂、など見応えのある伽藍の多い寺院です。また、この山一帯は水気が多く随所に青々とした苔が厚く生えています。確かに比叡山延暦寺に似た点はあるように思いました。
この日は、この後に巡った、姫路城に隣接する日本庭園「好古園」を含めてよく歩き、18,600歩コースでした。
話は変りますが、バスの途中に兵庫県立大学工学部がありました。元の姫路工業大学(姫工大)が再編されたようです。県内各地に環境系学部や社会福祉系学部などが分散して設置されています。


常行堂。近くの小学生が賑やかに勉強中
でした。神社と寺が融合されたような立体的な
造りで確かに絵になります。ここの手前の
廊下で「ラストサムライ」などのロケが
行われたそうです。

常行堂の右に隣接する食堂(じきどう、
修行僧の寝泊りの場)。手前は建築家の隈研吾氏
作の白いオブジェ「生き延びるためのデザイン
ワーク」。

食堂の右に隣接する大講堂(修行の場)。
つまり、常行堂と食堂と大講堂(三つを
まとめて「三之堂」といいます)は
コの字につながっています。修行に伴う
移動を減らす為でしょうか。手前の広場は
「三之堂広場」というそうです。

常行堂の廊下。食堂の2階から見ています。
映画や大河ドラマでよく使われる場所との
こと。この角度は「ラストサムライ」での
撮影シーンで、広い廊下に観覚えがあります。

ここに至る参道の周囲には杉、ツガなどの
大木が茂っています。この木も姫路市の
保存樹だそうです。

境内の入口近くにある巨大な「魔尼殿
(まにでん)」。いわれると京都 清水寺の
「清水の舞台」を思わせます。今は資料館
になっています。

開山の僧 性空上人を祀る開山堂

広い境内入口に建つ仁王門。両脇には仁王像
ではなく二足の大きな草鞋(わらじ)が
両壁に安置かれていました。

境内の中は水分が多く石垣も厚く苔むして
います。この地域は湧水が豊富だそうです。

インドから迎えた僧を案内中でした。
お二人の記念写真の撮影を、たまたま通り
かかった私が頼まれ、偶然の巡り合わせで
シャッタを押しました。

書寫山の参道途中から姫路市内や写真中央の
山林の左側中腹に姫路城が見えます。左奥は
淡路島とのこと。

(参考)圓教寺の伽藍配置です。

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