11/16には、「東京八幡平会」の創設60周年の記念会に、縁があってゲスト参加してきました。会場は神保町にある日本教育会館内の喜山倶楽部でした。かつての同僚が長年この企画に参加しています。
母体は秋田県鹿角市(かづの)にある鹿南中学校の同窓会で(現在は八幡平村立八幡平中学校と改名)、年とともに参加枠を広げて、会員(同窓生)の家族、友人、関係者にも声をかけているようです。今回も100人ほどの参加で、賑やかな3時間でした。鹿角市は、秋田県の東北端の市で、青森県と岩手県に面しています。世界文化遺産が4つあるそうです。
かつての同僚はこの中学校の出身で、これまでも折に触れて、鹿角に近い八幡平、八甲田山、十和田湖、奥入瀬の季節ごとの状況などに加えて、この会の開催模様についても、苦労話も含め地元の目線で繰り返し話を聞かされてきました。が、実際にこの会に参加するのは今回初めてでした。数年前に、東北の桜名所の観光ツアーで角館(かくのだて)や鹿角を訪ねたことで、この地域をやや身近に感じるようになったこともあって、今回参加することにしました。
会場では、立派な60周年記念誌が配布され、ついつい読み込んでしまいました。この会ができたのは昭和39年(1964年)で、岩戸景気に続く東京オリンピック景気のなかで、集団就職で上京し、景気を支える若年労働者として故郷を離れ慣れない生活を送る卒業生を癒し元気づけることが目的だったようです。この年は丁度、所謂団塊の世代が高校2年から中学3年だった時期と重なります。このような主旨の同窓会組織が首都圏にいまも続いていることはよく耳にします。
会が始まると、会長、市関係者(途中から地元の言葉でと切り替えて話されるのには好感が持てました)、教育長、校長先生他の挨拶があり、貢献者表彰などが終わると、民話昔語り「作沢村伝説(さくじゃぬま)」が地元中学3年生の女の子によってありました。あらすじは理解できるのですが、詳細、ニュアンスは半分くらいしか分からないという状況でした。その後のアトラクションもユニークで、「鹿角ブラス」チームの演奏、「秋田節」などの地元民謡の披露、バナナの叩き売り、鹿角在住の外国人女性による津軽三味線演奏、大抽選会(幸い私も当選し豪華景品をいただいてきました)など大いに楽しませてもらいました。最後の校歌斉唱では、いつのまにか、一緒に口ずさんでいました。
会場の一角では、地元の特産品の販売コーナーもあり、いぶりがっこ、漬物、比内地鶏スープ(ひないぢどり)など、好評でした。鹿角特産の「松館しぼり大根(まつだて)」も販売されていました。丁度今頃、10月下旬〜11月中旬に出荷される地域野菜で、鹿角市八幡平松館集落に古くから栽培されている地大根だとか。ずんぐりして、やや縦長のカブのような外見ですが、水分が少なく堅い食材で、長く保存できるそうです。 その「しぼり汁」は独特の風味(甘味)と極めて強い辛味があり、おろし専用の大根として地域を代表する特産物の一つだそうで、早速に買い求めてきました。ゆっくりと味わいたいと思います。
会場出口では、元同僚から、来年も声をかけるからな、と念を押すようなお誘いを受けて帰路につきました。
この日は、7,200歩コースでした。
(参考)松館しぼり大根の紹介記事です。
松館しぼり大根 - 鹿角市
松館しぼり大根|産品紹介
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